【1】目的

この要綱は、イベント等おいて、季節又は臨時的に簡易な施設を設けて食品の調理、販売、製造、販売等による不特定若しくは多数の者を対象に食品を提供する場合の施設及び 食品の取扱い等に適正な規制を行うことにより、飲食に起因する危害の発生を未然に防止 することを目的とする。

【2】食品営業許可について

イベント等において、食品営業者等が営業の一環として簡易な施設を設けて不特定若しくは多数の者を対象にして出店を行う場合にあっては、食品衛生法(昭和22法法律第223号)、埼玉県食品衛生条例(平成12年埼玉県条例第22号)に基づく営業許可を有している者、埼玉県食品衛生法施行細則に基づき保健所長の許可を受けるべき施設として扱うものとする。

1. 法に基づく許可対象業種 飲食店営業、喫茶店営業、菓子製造業 等
2. 条例に基づく許可対象業種 そうざい・弁当類販売業等

【3】取り扱うことのできる食品

1. 販売の用に供する食品は、原則、法又は条例に基づき保健所長の許可を受けたし悦において製造又は加工されてものであり、かつ、容器包装された食品に限ること。
2. キッチンカー又は出店で調理等を行い、提供できる食品は、次の条件を満たすものであること。
   1. イベント会場で喫食される食品であること。
   2. 原則として提供直前に加熱された食品であること。
   3. 試食・試飲は原則禁止とする。

【4】食品の取扱いについて

1. 出店場所における調理等は、すべて当日出店施設内で行い、加熱調理等の簡易な行為
2. 出店施設で仕込みを行わないこと。仕込みを必要とする場合にあたっては、既存の許可施設又は許可取得済み施設で調理等を行い、必要に応じて使用直前まで冷蔵保管すること。
3. 温度管理に十分注意すること。

【5】食品取扱施設設備等

1. 手洗設備及び手指消毒設備を設けること。
2. 食品(原材料を含む)を適正な温度で保管できる設備を設けること。
3. 使用水は、水道水又は飲用適の水であって十分配給される設備があること。
   また、給水容器を使用する場合にあっては、蛇口付きポリタンク等の耐久性の材料で造られ、ほこり等の汚染防止ができる構造のものであること。

【6】食品の取扱い従事者

1. 食品取扱者は、出店前・出店期間中、健康管理に注意を払い、体調不良(下痢、発 熱、腹痛、吐気、嘔吐)や手指に切り傷がある場合には調理に従事しないこと。
2. 手指等の洗浄・消毒を徹底すること。
3. 食品に直接接触する作業を行う場合においては、使い捨てビニール手袋等を用いるよう配慮すること。